LED照明と蛍光灯を比較しても、人間の感覚では識別できません。
しかし光のスペクトル(虹の色)はかなり異なります。蛍光灯は水銀原子由来の紫外線を源として、蛍光体を発光させ可視光を作り出します。一方、LED照明は、青色LEDを源として蛍光体を利用し、可視光をつくります(三原色発光のLEDもあります)。
人間には見えませんが、紫外線の量はかなり違います。虫には紫外線が見えますから、蛍光灯には寄ってきますが、LED照明には、あまり集まりません。 可視光のスペクトルは、蛍光灯に比べLED照明では、緑色付近が弱くなります。
でも人間の目は分光できませんから、実際には分かりません。
光の強さは、蛍光灯では、水銀の量と蛍光体と電気量により決まります。蛍光管の中の水銀の量は決まっていますから、蛍光管の長さが効きます。ですから、蛍光管が長くなれば水銀量が多くなり、その水銀から紫外線を出させるために電気がたくさん必要です。長い蛍光管は、ワット数が大きくなります。
LED照明の場合は、LED素子のワット数と数量に因って決まります。素子のパワーが大きい場合、素子数は少なくなります。
また、パワーの大きな素子は、一般的に高価です。日本製のLED管が高いのは、高価な素子を使う事も一因です。
LED照明の明るさは、素子の総ワット数により決まります。大きなパワーの素子をたくさん付ければ明るくなり、電気もたくさん必要です。40W蛍光灯に相当するLED照明は、クリアタイプの管で18W、白色タイプの管で22W程度です。この明るさの比較は、光の総量の話ですが、これが微妙です。
蛍光管は、360度光っていますが、LED照明は下部だけです。蛍光灯も上部に反射板を付けたりすると数割光の量があがります。LED照明は、下部だけですから、総量が同じなら、光っている部分は明るく見えます。
しかしこれも問題で、LED照明は光の照射角度が狭いので、直下が一番明るく、回りにずれると暗くなって行きます。部屋全体を均等にするには、蛍光灯よりも取り付け間隔を狭くすると効果的です。
照明を考える時、照明自体の明るさも重要ですが、普通は対象物に当たる光の量が問題です。光源の明るさをルーメン(lm)、対象物に当たる光をルックス(lx)で示します。
例えば、40Wの蛍光灯と20WのLED照明では、全体の平均では同じ明るさになりますが、蛍光灯の方が光が均一で、LED照明の方が分布がでます。LED照明の下は、比較的明るくなりますが、照明の中間地点は、照度が落ちます。
でもこれを気付く人はかなり敏感です。通常のオフィスではコンピュータのディスプレイも光っていますので、暗室でのテストでもないと気がつかない事が多いです。最も違うのは天井の明るさでしょうか。これは確実に蛍光灯の方が明るいです。
LED照明のメリットは、非常に大きいですし、今後も確実に普及して行きますから、特徴を理解して利用して頂くと効果的です。
LED照明と無電極照明【ecoop.jp】内を検索